金剛山 ひとり登山 安全登山ルート紹介まとめ
(2024年9月14日更新)
金剛山は豊富な登山ルートと回数登山で有名です。関西に住んでおられる方ならご存じだと思います。初めて金剛山を訪れる方は、どの登山ルートで登山すれば良いか悩みますね。特にひとりでの登山は、安全性を重視して適切なルートを選ぶ必要があります。
この記事では、私自身の登山体験と所感に基づいて、ひとりでの登山を安全性に基づいて分類し、おすすめの登山ルートを紹介します。詳細な地図やルート、分岐点、取付き点の写真はリンクから参照いただければ幸いです。安全かつ楽しい登山体験ができるように、また金剛山の魅力を提供できるよう情報提供、更新していきます。
この記事でわかること |
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・金剛山の豊富な登山ルートの概要がわかる ・最新の登山ルートの状況がわかる ・自分の経験や体力に合った登山ルートを選択できる ・金剛山ひとり登山の良いところがわかる |
金剛山について
金剛山は、大阪府と奈良県の境を南北に縦断している金剛山地の主峰です。日本二百名山に選定されています。最高峰は奈良県の葛木岳、標高1125mのです。金剛山は葛木岳、湧出岳、大日岳の3峰からなる山です。湧出岳の南側には、大阪府最高地点(標高1056m)があります。
「ひとり登山」の方のために安全性でルートを分類しています。登りタイムや標高差は金剛山的にアレンジしています。
ルート | ひとり登山 | 登りタイム (時間) | 標高差 (m) | 体力 | 経験 |
金剛山的-入門 | 安全(大阪府推奨) | 1.5~2.0 | 450~500 | ||
金剛山的-初級 | 安全で楽しい | 2.0~2.5 | 450~600 | ||
金剛山的-初中級 | 安全で体力必要 | 2.0~3.0 | 500~600 | 必要 | |
金剛山的-中級 | 危険箇所あるが楽しい | 2.0~3.0 | 500~1000 | 必要 | 必要 |
金剛山的-上級 | ひとり登山は危険 | 2.0以上 | 500~1000 | 必要 | 必要 |
登山禁止ルート | 禁止 | - | - |
最新登山道情報
伏見峠(念仏坂)
伏見峠(念仏坂)はトラックの通行に注意が必要です。これに伴い、携帯基地局が撤去されたため、ちはや園地付近ではスマホの電波が入りません。
伏細尾谷ルート伐採作業のため通行止め
いつまで通行止めの記載はありませんが危険なため左の「馬の背ルート」に迂回しましょう。この看板は2024年9月8日撮影。
狼谷ルート(直進ルート)
狼谷ルート(直進ルート)に倒木あり。左に迂回する勝手道がある。ピンクのリボンがついているが急斜面で踏跡があいまいなため危険です。狼谷ルート分岐点で直進せずに左方向の狼尾根に上がるほうが安全です。大日岳から狼谷への下山道は降雨による浸食が激しくV字になって危険です。
金剛山的-入門者 ひとり登山ルート紹介
ひとりでも道迷いがなく、安全なルートです。他の登山者も多く、安全のための推奨ルートです。
雪が積もっている場合は、アイゼンを装着して登りましょう。雪のない時期は履きなれたスニーカーで動きやすい服装で大丈夫です。本格的な登山グッツは必須ではありません。天候が不安定な時期は雨具を持っていきましょう。
千早本道
「本道」という名がつくぐらい定番で、山頂直結のルートです。小学生の子どもさんでも楽しめます。登山道のほとんどが階段です。金剛山が初めての方は、まずはこのルートで登ってみるのが良いでしょう。家族ずれで親子三代でわいわい登られている方もいます。分岐がなく道迷いの心配はない。登山道両脇に柵がしてあり安全。登山者が多く有事の際、安心です。挨拶を交わしながら、心がオープンになります。今何合目かの標識あり、これが子どもさんのモチベーションを上げてくれます。途中休憩場所、ベンチがあります。分岐がなく道迷いの心配はない。スニーカーでも登山可能。積雪時はアイゼンが必要。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円(正月は1000円)
伏見峠(念仏坂)
ちはや園地でキャンプされる方がよく登られるルートです。
頂上付近にちはや園地があり、休憩場所、トイレ、ベンチ、遊具、軽食、花の遊歩道、キャンプ場、バーベキューサイトがあります。
ちはや園地では太陽観察や野鳥観察などのイベントをやっており、大人から子どもまで楽しめます。
冬は家からプラスチック製のそりを持参し、ちはや園地の広場でそり滑りをします。登山+山遊びをするならここ「ちはや園地」がお勧めです。
分岐がなく道迷いの心配はない。スニーカーでも登山可能。積雪時はアイゼンが必要。
登山道はコンクリートで固めた坂道です。道幅が広く、たまに業務用の専用車が通ります。
2024年8月から2025年12月頃までちはや園地付近の香南荘解体工事の為、通行に注意です。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
金剛山的-初心者 ひとり登山ルート紹介
ひとりでも地図があれば道迷いがなく、比較的安全なルートです。急登があったり、距離が長かったりと少々体力が必要です。自然をより近くに感じられるルートです。
寺谷ルート
短時間で登山できる人気のルートの1つです。遊歩道に合流します。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。取付きに入ってすぐ分岐を右に行くと寺谷ルート。木に「→」がスプレーされてます。ちなみに、分岐を直進すると文殊東尾根(通称ハードコース)ですので注意。
沢に沿ってなだらかに登り、最後は急登になります。沢と林と野草を堪能できます。
分岐がなく道迷いの心配はありません。途中休憩場所、水場、ベンチがあります。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
文殊中尾根ルート
木の根の階段を一気に登り、尾根をなだらかに登る自然あふれたルート。遊歩道に合流します。通称「あなぐま」と呼ばれています。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。分岐が少ないので目印(テープ)を見ながら登りますが、ほぼ道迷いの心配はありません。途中休憩場所、ベンチがあります。トイレはありません。
だたし、下山で利用する場合は道迷いの心配あります。別記事で詳細をチェックください。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
馬の背ルート
自然を堪能したいならこのルート。遊歩道に合流します。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。取付きの細い滝が美しい。滝の右側を登り、しばらく歩いて丸太橋を渡らずに分岐を左です。分岐のあとはしばらく急登です。
やがて、開けた林から尾根へ登りが続く。尾根から蜜林へ。蜜林の中を木の根の階段を登ります。沢、急登、尾根、林を堪能できます。
分岐が1つあります。途中、切り株のベンチがあります。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
馬の背(派生)ルート
開けた林に分岐があります。分岐を右に進みます。最後は馬の背ルートの尾根に合流します。段差の高い階段があったりと少し荒れています。木が少ないので、明るく空がよく見えます。金剛山ブルーを体験できます。人通りが少なく、野鳥のさえずりがよく聞こえます。珍しいキノコや花に出会えるかもしれません。
細尾谷ルート(シルバールート)-通行止め
現在、伐採工事のため通行止めです。
沢を渡ったり、沢を登ったり、冒険(アドベンチャー)要素がある楽しいルート。遊歩道に合流します。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。取付きの細い滝が美しい。滝の右側を登ります。しばらく歩いて分岐(右)で丸太橋を渡ります。沢を横切ったり、沢の中を歩いたり、沢沿いを歩きます。破水効果のある登山靴が必要です。やがて、沢の水がなくなり、谷を登っていきます。最後の休憩場ベンチがあります。左に折れ、急な坂道をトラロープを持ちながら登ります。1か所、段差が深い木の根の段があります。
踏み跡があり道迷いの心配はありません。途中、ベンチ、水場があります。沢の中に設置されているベンチがあります。心が洗われる思いです。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
細尾谷(派生)ルート
最後の休憩場ベンチがあります。ここを左に折れず、直進します。やがて遊歩道に合流します。
カタクリ尾根ルート(左側)
春の「カタクリの花」を観るならこのルートが一番近い。遊歩道に合流します。
遊歩道に合流し右に行くと、カタクリが咲く「季節の谷」です。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に細尾谷ルートの取付きがあります。細尾谷ルートの取付きから滝の右側を登りしばらく歩くと分岐があります。左の丸太橋を渡ります。(左は馬の背ルート)。しばらく歩いて木に「◎」が書いてあるところ。右の沢を渡ります。直ぐに分岐があります。分岐を左に行くとカタクリ尾根ルート(主)です。右もいずれカタクリ尾根ルートに合流します。私は左に行くことをお勧め。細尾谷の沢の音が登るたびに小さくなっていく様子が感じれるからです。急登を登り、細尾谷を左に尾根を歩きます。尾根の風が気持ちいいです。春は「季節の谷」に咲くカタクリの花、秋は紅葉が楽しめます。カタクリ尾根ルートには分岐がなく道迷いの心配はありません。最後、遊歩道に合流する前は、急登です。
途中、休憩場、ベンチ、水場はありません。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
かたくり尾根ルート(右側)
木に「◎」が書いてあるところを右に、沢を渡ります。すぐに分岐があり、右に行くと派生ルートです。途中大きな倒木をまたぎ、古びた堰堤跡を登っていくと分岐があります。踏み跡のある左の急登を登るとカタクリ尾根ルートに合流します。
久留野峠ルート
久留野峠経由、ダイトレを歩くルート。
ロープウェイの下に取付きがあります。沢沿いに急勾配の林道が続く。途中分岐を直進すると久留野峠、左に進むとダイトレへ合流します。林道は広く安全でわかりやすい。人が少ないので、ゆっくり沢の音を聴きながら楽しめます。
途中、トイレはありません。ダイトレに入るとベンチがところどころにあります。その先にちはや園地があります。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
ババ谷ルート
文殊中尾根より登山者が少ないルートです。
ババ谷の駐車場があります。または、千早ロープウェイ前バス停から来た道を5分ほど戻ると、右側に取付きがあります。沢沿いに平坦な道が続く。やがて2つの沢が合流している4つの分岐点に。左の沢伝いのルートが安全でわかりやすい。沢が終わると、長い急登を登り、文殊中尾根ルートに合流します。沢、急登を堪能できます。
途中、ベンチがあります。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
ババ谷(派生)ルート
上記ルートよりも長い急登がなく楽に感じるルート。
沢の途中で、右の尾根に上がり、文殊中尾根の途中に合流します。
黒栂谷ルート
金剛山登山口から出発するルートでは、少し距離のあるルート。
千早本道を超えて沢沿いに長い林道を歩き、突き当りの分岐点まで登る。分岐点を左に入る。(右はカトラ谷ルート。)小さな沢を渡ると急登を登り、青崩ルートのセトに合流します。登山道は少し荒れていますが、沢、急登を堪能できます。セトにベンチがあります。セトからは山頂への道は真っすぐです。鳥のさえずりが良く聞こえます。
途中、トイレはありません。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
金剛山的-初中級者 ひとり登山ルート紹介
山頂までの距離が長いですが、比較的安全なルートです。体力が必要です。自然をより近くに感じられるルートです。
青崩道
水越トンネル手前にあるトイレの裏が登山口です。山頂に直結しています。
道迷いしない1本道。距離があるルート。最初は階段が続き、あとはなだらかな尾根歩き。途中トイレはありません。初夏にはヤマアジサイが楽しめます。下山ルートとしてもよく利用されているようです。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
水越峠(ダイトレ)
距離はあるが、安全で道迷いしない、階段、尾根歩きが楽しめるルートです。
バス停からさらにアスファルトの林道を登りダイトレ入口ゲートへ入る。距離があるルート。長い林道を40分位歩いた後、立派な橋を渡って左の登山道へ入る。階段あり、スロープありでバランスがよい。登山道は整備されており、案内板も充実。
途中トイレはありません。
見晴らしのよい場所に休憩ベンチあり。奈良や大和葛城山の景色が堪能できる。山頂を奈良側から回り込む形で、一の鳥居にでる。一の鳥居をくぐって山頂を目指す。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
ガンドバコバルート
距離はあるが、安全で道迷いしない緩い坂道ルートです。
バス停からさらにアスファルトの林道を登りダイトレ入口ゲートへ入る。途中で土の林道をひたすら歩いた後、突き当りまで緩い坂道を登る。分岐を左へ登山道へ入る。太尾塞跡から山頂方面に緩やかに登る。
途中トイレはありません。下山ルートにも適している。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
狼谷ルート
沢を楽しみながら登る静かなルート。大日岳の北側に合流します。
水越峠からダイトレに入り、長い林道を40分位歩いた後、立派な橋(ダイトレ方面)を渡らず、少し過ぎて、ピンカーブのところが取付け点。沢を下るように降りて渡る。沢沿いの堰堤を3つこえると、ケルン(積石)が現れる。ケルンが分岐点。ケルンを沢沿いに右に行くと狼谷ルート。踏み跡を確認しながら沢を登る。ピンクのテープをチェックしながら進む。沢を登りきると分岐。直進はトラロープを伝って登ると大日岳のに合流。合流して左に行くと山頂方向。
途中トイレはありません。
現在、トラロープの部分に倒木があり。左に迂回する勝手道がある。ピンクのリボンがついているが急斜面で踏跡があいまいなため危険です。狼谷ルート分岐点で直進せずに左方向の狼尾根に上がるほうが安全です。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
狼尾根ルート
ロープを使った急登を登る足腰が鍛えられそうなルート。大日岳の南側に合流します。
水越峠からダイトレに入り、ケルン(積石)がまで行きます。ケルンが分岐点。分岐点の尾根にロープが見える。ここが狼尾根ルートの取付け点。踏み跡やピンクのテープを確認しながら登る。
途中トイレはありません。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
狼谷→狼尾根ルート
狼谷の分岐で直進しないで、左の尾根に上がる。10分ほどで狼尾根ルートに合流する。
途中トイレはありません。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
金剛山的-中級者 ひとり登山ルート紹介
一部危険個所があったり、道迷いしやすいルートです。
ひとり登山の場合、足元に注意したり、人が多い時間帯に登るなど、身を守りましょう。これこそ登山と感じられるルートです。
文殊東尾根ルート(ハードコース)
急登を初めて体験するならこのルート。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。取付きに入って直進すると、文殊東尾根ルート。取付きに入って右に行くと寺谷ルート。段差のある階段や、木の根の急登を15分ほど登り、文殊中尾根に合流します。
分岐がなく、ほぼ道迷いの心配はありません。文殊中尾根に合流すると休憩場所、ベンチがあります。トイレはありません。
あまり人がいないので静かな登山を、ゆっくり休憩しながら楽しめます。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
松の木ルート
人が少な目、立派な松の木が堪能できるルート。六地蔵の道に合流します。
千早本道を超えて車止めゲートを右へ。ツツジオ谷ルートの取付きから入山。入山して3~5分位で左の急登が松の木ルート。この急登が少し危険。ストックより軍手をはめてよじ登ったほうが安全。尾根に出ると松の大木が3~4本ある。その後、急登が何度かある。ちょっとだけ沢、尾根歩き、急登が楽しめる。
途中、トイレはありません。木の丸太ベンチが数ヵ所あります。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
タカハタ谷ルート
自然のバリエーションに富んだルート。六地蔵の道に合流します。
千早本道を超えて車止めゲートを右へ、ツツジオ谷ルートの取付きに入る。腰折滝を左に巻いて登ると分岐。分岐を左へ。右はツツジオ谷ルート。沢、滝、谷、木くくり、急登、尾根歩きが楽しめる。危険箇所2、3あり。軍手でトラロープをもって足滑らないように。秋には紅葉が堪能できる。
途中、トイレはありません。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
わさび谷ルート
わさび谷と言いながら尾根ルート。広葉樹が楽しめ秋は紅葉が楽しめる穴場ルート。
カトラ谷ルートに入って第1堰堤を超えてすぐに左の尾根の急登をのぼる。急登はきついが登りきると針葉樹から広葉樹(主にもみじ)が広がる。道も緩い登りに。道迷いしないように倒木でバリケードしてくれている。最後は青崩道に合流。途中トイレはありません。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
太尾西尾根ルート
ひたすら尾根を歩くルート。
水越トンネル手前にあるトイレから少し上ったで白い橋を渡り、2分位のぼり左に取付きがあります。道迷いしない1本道。距離があるルート。急登と尾根の繰り返し。黙々と登るイメージがあります。
途中トイレはありません。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
ツツジオ谷ルート
アドベンチャーであり、滑落事故も発生しているルート。六地蔵の道に合流します。
千早本道を超えて車止めゲートを右へ、ツツジオ谷ルートの取付きに入る。腰折滝を左に巻いて登ると分岐。分岐を丸太橋を渡って右へ。岩のぼり、木くくり、沢歩き、急登などバリエーションに富んだルート。危険箇所数ヵ所あり。滑落事故も起きているので足元には注意。雨上がりは注意。特に冬場は天候によって行く行かないを判断した方がよい。登山道狭い箇所があり、落ちたら命とりの場所もある。岩場は軍手と使ってトラロープや木の根を握って注意してゆっくり登ろう。
冬には二の滝の氷瀑が堪能できる。氷瀑を見るために初心者がアイゼンなしで行き、怪我や滑落事故が起こっている。
途中トイレはありません。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
香南荘尾根ルート
2024年8月よりロープウェイの鉄塔工事があるため通行できるか確認できていません。ご注意ください。
春の「フクジュソウ(福寿草)」や花々を観るならこのルートが一番近い。
ちはや園地付近の「シャクナゲの道」に合流します。
百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に細尾谷ルートの取付きがあります。細尾谷ルートの取付きから滝の右側を登りすぐに分岐があります。右の急登を登ります。かなりの急登です。登りきると細い尾根。右側からの念仏坂の沢の音、左側から細尾谷の沢の音がステレオで聞こえる。しばらくするとまた急登。登り切るとエメラルド色のロープウェイの鉄塔に出ます。ここからの景色は良いです。ロープウェイ山頂駅が見えます。さらに登るといよいよ「シャクナゲの道」に合流します。春は花々が楽しめます。
フクジュソウはシャクナゲの道をロープウェイ山頂駅の方向に歩くと群生しています。
このルートは分岐がなく道迷いの心配はありません。
途中、休憩場、ベンチ、水場はありません。
下山ルートとしては、細尾谷の合流前が急勾配であるため、慣れてない方は時間がかかってしまう。
●河内長野駅から南海バス、千早ロープウェイ前下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~600円
もみじ谷現本流ルート
沢と紅葉を楽しみながら登るロングルート。転法輪寺の裏側に合流します。狼谷よりも登山者が多い気がする。
水越峠からダイトレに入り、長い林道を40分位歩いた後、立派な橋(ダイトレ方面)を渡らず、少し過ぎて、ピンカーブのところが取付け点。沢を下るように降りて渡る。沢沿いの堰堤を3つこえると、ケルン(積石)が現れる。ケルンが分岐点。ケルンを沢沿いに左に行くともみじ谷ルート。4つ目、5つ目の堰堤を超えると分岐点。この分岐を左に行くともみじ谷一般ルート(上級者向け)。今回は右のもみじ谷本流ルートへ。氷瀑で有名な6つ目の堰堤を超える。この堰堤越え左から巻いて登るが道が狭く、滑落すると危険。慎重に。第6堰堤を超えると「龍の木」が待っている。しばらく行くと分岐点。この分岐を左に行くともみじ谷旧本流ルート。今回は右のもみじ谷新本流ルートへ。踏み跡を確認しながら沢を登る。ピンクのテープをチェックしながら進む。最後、急登で山頂の売店の裏に合流する。
途中トイレはありません。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
金剛山的-上級者 ひとり登山ルート紹介
ひとり登山は危険といわれるルートです。
他の登山者に声をかけて一緒に登山するなど、複数人で行動するがよいでしょう。地図は必須です。
もみじ谷旧本流ルート
沢と紅葉を楽しみながら登る、もみじ谷現本流ルートより体力的にきついロングルート。葛城神社の裏側の野鳥に餌場に合流します。
水越峠からダイトレに入り、第6堰堤を超えると分岐点。この分岐を右に行くともみじ谷現本流ルート。今回は左のもみじ谷旧本流ルートへ。小さい滝をロープで登る。滑らないように注意。しばらく進むと分岐点。踏み跡の濃い右方向に進む。左は上級者向けのルート。最後、左のざれた斜面をロープをつたい急登を登る。登り終わるとさらに細い笹道の急登。野鳥に餌場に到着。餌場から右は通行止めの為、左に進み一の鳥居に出て、葛城神社の前を通って山頂方向へ。
途中トイレ、ベンチはありません。
●駐車場あり無料。バス運行なし。
カトラ谷ルート
2023年6月3日情報:6月2日の集中豪雨により登山道の状況が分からない。あくまでも自己責任であるが、危険個所が多いこのルートは選択しないほうがいいだろう。
春のニリンソウ群生地(通称「お花畑」)を通るルート。珍しい野草あり、滝がきれいだが、危険個所が多いルート。
千早本道を超えて車止めゲートを真っすぐ。林道を登り詰めて分岐を右へいくとカトラ谷。滝を巻いて登る、沢歩き、木をまたぐ、急な坂道、長いはしご、トラロープ、ゴムロープ、急登などバリエーションに富んでいる。登山道が狭く、登りが続き、対向者には気を使う。特に後半は危険箇所が連続してある。崩れている箇所もあるので、これ以上崩さないように、山側を歩こう。雨上がりや冬場は天候によって行かないほうがよい。ルートの終盤にお花畑。苦労して登った後の爽快感がある。お花畑を過ぎると急登を登ると山頂に着く。
途中トイレ、ベンチはありません。
●富田林駅から金剛ふるさとバス、金剛山登山口下車、平日/土日祝日1時間に1本
河内長野駅から南海バス、金剛山登山口下車、平日1時間に1本 土日祝1時間に2本
●駐車場あり400円~800円
2023年4月28日時点の登山道一部崩落情報。
はしごを通過した後、写真のように、登山道幅約40cmのうち半分が崩落している。左は谷で6~7m。15cmほどの踏み跡があるので、それを崩さないように、ゆっくり通行しよう。上にトラロープもあるがあまり体重掛けないようにしましょう。雨の日や雨上がり、雨上がり翌日は土が柔らかくなっているので、このルートは避けたほうが良いです。
登山禁止ルート
妙見谷ルート
2018年の台風の影響で登山道が荒れており、登山禁止になっている。ババ谷から近いので、ババ谷で下山する際は妙見谷方向に行かないように地図を確認しながら下山しよう。
地蔵尾根ルート
百ヶ辻入ってすぐを右に取り付けがあり、登山禁止になっている。草木や笹がうっそうとしており、利用するハイカーも少ない様子です。
ルートの手書き地図
登山口からの手書き地図です。距離や方角などは不正確ですのであくまでも参考にどうぞ。
金剛登山口からの登山ルート手書き地図
千早ロープウェイ前(百々辻)からの登山ルート手書き地図
水越峠からの登山ルート手書き地図
奈良県側からの登山ルート手書き地図
金剛山ひとり登山で良かったこと
例えばこんなことが良かったと思っています。
・他人を気にすることなく体調に合った、程よい登山コースを選べる。
・足腰が強くなる。腰痛がなくなる。さらに高い山へチェレンジする鍛錬の場になる。
・捺印カードに記録が溜まりやすい。
・自然・花・野鳥の力強い生き様をゆっくり感じる。
・山頂でひとり時間を楽しめる。
・心のモヤモヤがなくなる。脳のリフレッシュ(アクティブレスト)になる。
・山飯を作っていろいろ体験する。作るのも自分、食べるのも自分。
・ちはや園地でガイドツアーにひとり参加して学ぶ。
・金剛山の標高は1125mだから、11月25日11時25分に山頂で写真を撮る。
金剛バス廃業による影響
2023年12月21日時点情報
金剛バスは2023年12月20日をもってバス事業を廃業し、2023年12月21日以降は金剛ふるさとバスで運行されますが、廃止路線もありますので注意ください。
・富田林駅から金剛山(金剛登山口)へは千早中学校前でバス乗継ぎで行ける。(代替)
富田林駅から金剛山(千早ロープウェイ前)へは行けない。(廃止)
⇒金剛山(金剛登山口)から南海バスに乗継で行ける。(代替)
・富田林駅から金剛山(葛城登山口・水越峠)へはバスで行けない。(廃止)
⇒代替交通手段は自家用車、バイク、自転車になってしまう。
2023年6月2日の集中豪雨による影響
2024年2月18日時点情報
府道705号線の工事は完了し通行できるようになりました。
豪雨以降、府道「金剛登山口」~「金剛山ロープウェイ前」は7:00〜19:00が片側交互通行、夜間の通行止めでしたが、解除されています。
府道705号線 がけ崩れ修繕工事完了
バス停「金剛登山口」から50メートルほど進んだあたりでがけ崩れ修繕工事が完了しました。かなり高いところから崩壊していたことが分かります。土砂や倒木の量も相当あったことでしょう。
山頂(国見広場)の様子
山頂(国見広場)は立入禁止バリケードと地割れがあります。絶景の見えるコンクリートの特等席(ベンチ)には座れません。2024年7月14日現在も雨除けのブルーシートが敷かれ続けており、痛々しい様子です。地割れはブルーシートの下にあります。
ライブカメラは動作しています。
国見広場にあるサカナクションの「金剛登山の石の記念碑」は崖崩れから逃れるため、2023年9月28日に時計台の前へ移動しました。
葛城神社の裏道の様子
葛城神社の裏道があります。ここもがけ崩れのため通行止めになっています。ほとんど足場がありません。
まとめ
安全面から「ひとり登山」は推奨されていません。逆にひとりだからこそ楽しめること(自由な時間・ちょっとした寄り道ができる)もたくさんあります。登山による事故は自己責任です。安全と楽しさとのバランスを考えて山行計画を立てる時のルート選択に役立てていただければと思います。
各登山ルートの経路や風景を切り取って紹介していますが、山の様子は季節や天気や時間によって変わるものです。実際に足を運んで、山の良さを五感で味わってもらいたいと思います。
なお、大阪府が推奨しているルートは千早本道・伏見峠(念仏坂)です。