金剛山登山ルート 寺谷ルート 沢を楽しみながら楽に短時間で登るならこのルート
(2025年1月16日更新)

大阪府と奈良県の県境にある日本二百名山の1つ金剛山。その金剛山の登山ルートを紹介します。
参考にしていただければ幸いです。
はじめに
登山中はスマホの電波が届かない場所が多いです。ですから、今ご覧になっているルート案内記事は登山前にダウンロードしておくことをお薦めします。そうすると登山中にオフラインで見ることができます。
本記事は2024年12月時点の記事になります。登山道は自然災害や規制などで様相が変化します。更新は随時行います。
寺谷ルート
千早ロープウェイ前のバス停付近の百ヶ辻(もがつじ)が登山道入り口です。百ヶ辻から入山し、念仏坂の途中に取付きがあります。沢に沿ってなだらかに登ります。沢があるためか野草や花が多く咲いています。分岐がなく道迷いの心配はありません。途中休憩場所、水場、ベンチが豊富にあります。登山者も多く、整備されています。沢を木の橋で何回か渡ります。沢の音、鳥の声を聴きながら落ち着いた、安全な登山道です。最後は急登になります。急登を登ると遊歩道に合流します。
途中にトイレはありません。装備は登山靴をお勧めします。沢に入ることはあまりありませんが、ぬかるんでいる箇所があります。荷物はリュックサックに入れて、両手はフリーにしておきましょう。
寺谷ルート地図

寺谷ルートコースタイム参考値
標高差:450m
道のり:2.1km(国土地理院発表)
時間:2時間35分(国土地理院発表・休憩なし)

寺谷ルート案内
地図番号⓪ 登山口

千早ロープウェイ前のバス停付近にも自動車の駐車場があります。百ヶ辻(もがつじ)の登山道入り口です。この先たくさんの登山道分岐があります。寺谷ルートは文殊中尾根ルートの取付けを通過して5分ほど登ったところにあります。

文殊中尾根ルートの取付きを超えると、トチノキがあります。この辺りの沢はきれいです。

しばらく行くと水場があります。笹の葉を利用してなんだか面白い。それにしてもここから水が湧き出ていることが不思議です。
地図番号① 寺谷ルート入山

先程の水場の裏側が寺谷ルートと文殊東尾根ルートの取付けです。来た方向と逆方向になだらかな12段ぐらいの階段があります。いよいよ入山です。

木に矢印(→)が書かれています。寺谷ルートはこれが示す通り右に曲がります。誤ってまっすぐに行くと、中級者向けの急登が続く文殊東尾根(通称ハードコース)に入ってしまいます。下記の記事もご参考ください。

岩だらけな道ですが、ここを進みます。2018年の台風でがけ崩れが発生した影響でこのように荒れているのです。2024年9月末頃、登り辛かった箇所に階段が設置されていました。

階段は8段です。ありがたいです。

この辺りは足元に注意して進みます。写真右が崖(谷)になります。落ちると大変です。バランスに自信のない方は山側(左側)のロープを持ちましょう。

岩場を登ります。よく見ると足をのせるようにセメントで平らに固められ整備されています。

この箇所も2023年の6月の豪雨で崩れた場所です。今は、ご覧の通り整備されて通れます。谷を見ると、岩や倒木がたくさん落ちているのが分かります。
地図番号② 水場

水量豊富な水場です。

水場からはしばらく平坦な道です。沢にそって登っていきます。
地図番号③ 滝と寺谷ルートの核心部

滝が現れました。高さは2~3m。滝の右の道を登ります。

この辺りが寺谷ルートの美しいところ。倒木、岩、苔、木の橋、沢、野草など堪能できます。

8段の古い階段をロープにあまり体重をかけないようにして登ります。

寺谷ルートで一番好きなところ。沢の流れる音を聞きながら橋を渡ります。橋も修繕されたようです。

最初の休憩場所です。丸太と木板でうまく作ってあります。この辺りがコースの3合目地点です。

休憩場所を後に先に進むと滝があります。木が刈られたようで滝がよく見えるようになりました。

さらに進むと10段の階段。手すりを持ちながら、すれ違う人と譲り合って登ります。

きつい目の登りですが手すりの下から滝が見えます。さわやかな風を感じることができます。


大きな木の切り株、なぜか緑のドラム缶を進みます。
地図番号④ レインボーブリッジ

またもや2つ目の休憩場所です。この辺りが5合目です。

通称「レインボーブリッジ」と呼ばれる、少し頼りない橋です。写真左端に虹のオブジェがあるの分かりますか。

途中で振り向けば、レインボーの木でできたオブジェがあります。2024年には木の階段が不安定なので、横に土の階段ができたようです。

レインボーブリッジの右側にお花畑。5月中旬から下旬にかけていろいろな色のクリンソウが咲きます。沢も近くきれいです。

今度はしっかりした長い階段です。階段の手前を右に曲がると、土道を登る道があります。階段の上で合流します。人がいて混んでいる場合はそちらを利用するとよいでしょう。

こちらが階段を登らずに行ける道です。

右の道を登っていると、左側に長い階段が見えます。この先、やがて合流します。

傷んだ木の橋。だんだん沢が小さくなってきました。

沢の中を滑らないように登ります。前日の降水量により水量が変わります。夏は涼しく気持ちいいです。
地図番号⑤ 朽ちた階段を横目になだらかに登る

3番目の休憩場です。

朽ちた階段。ほとんどの登山者は左の岩道を登っています。個人的にはこの風景がとても好きです。

木の根元にお地蔵さん。探してみてください。
地図番号⑥ 急登前の休憩場。そして急登へ

最後の休憩場です。沢はここで終わり。お別れです。

2023年12月ごろ、立派なベンチとテーブルのセットが置かれてました。通称「寺谷ベンチ」。非常に良く出来ている。

ベンチの右側奥に水場があります。夏場はタオルを濡らして体のほてりを取ります。

ベンチの左の急登を10分ほど登れば、遊歩道に合流します。あと少しです。

木の根が階段の代わり。段差が大きいところもありますが、登りやすいルートを選びながら登ります。
地図番号⑦ 急登のぼり文殊さん遊歩道に合流

木の短い階段が現れてくるともうすぐです。

ルートの終わり。遊歩道に合流しました。右に行くと山頂です。
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https://imakoko-planet.com/2961#monjyu
まとめ
金剛山にはたくさんの登山ルートがあります。中には危険なルートもあります。ひとり登山を安全性で分類し、それらをまとめた記事です。お役に立てていただければ幸いです。
積雪期の様子はこちら(↓)です。