2022年 惑星パレードは珍しい。見え方は
(2024年11月27日更新)

2022年12月下旬、珍しい天文現象があります。
この記事では惑星パレードの見え方についてお伝えします。
惑星パレードは珍しい
惑星はほぼいつでも夜空に見ることができます。
でも、地球を除いた7つの惑星を同時に見れることは珍しいと言えます。
同時に空に並んで見えるので「惑星パレード」と呼ばれます。
天体の軌道を考察してみよう。
惑星は太陽の周りを回っている。
太陽系を真上から見た時、下の絵のように、惑星がばらけた位置で太陽の周りを周っている。(イメージ図1)

惑星パレードの場合は、どちらかの方向に全ての惑星が偏っている状態ということ 。
絵に書くとこんな感じになる。(イメージ図2)

惑星パレードの方角は?
2022年12月下旬(一番の見頃は2022年12月25日クリスマスの日)です。
夕方、太陽が沈んでまだ空がぼんやり明るい頃です。
南の方向に体を向けます。
西の空から南の空を通って東の空にかけて、金星、水星、土星、海王星、木星、天王星、火星の順に並んでいます。
西の空の太陽が沈んだ方向の地平線近い低い位置に、金星と水星が見えます。少し高い位置に土星が見えます。
南の空高度50度付近に海王星と木星が見えます。
東の空高度40度付近に天王星が、20度付近に赤く明るい火星が見えます。
このうち、土星、木星、火星は明るいので、すぐに見つけることができるでしょう。

惑星の実際の見え方は?
惑星の見え方を表にまとめました。
星の名 | 見え方 | 明るさ | 肉眼 | 双眼鏡 | 望遠鏡 | 写真撮影 |
---|---|---|---|---|---|---|
金星 | 低空で見つけにくい | -3.9等星(非常に明るい) | △ | 〇 | 〇 | スマホ難 カメラOK |
水星 | 低空で見つけにくい | -0.2等星(明るい) | × | △ | 〇 | スマホ難 カメラOK |
土星 | 明るく白色に見える | -0.8等星(明るい) | 〇 | 〇 | 〇 | スマホOK カメラOK |
海王星 | 非常に暗く見つけにくい | 7.9等星(非常に暗い) | × | × | 〇 | スマホ× カメラ難 |
木星 | 明るく黄色に見える | -2.4等星(非常に明るい) | 〇 | 〇 | 〇 | スマホOK カメラOK |
天王星 | 暗く見つけにくい | 5.7等星(暗い) | × | △ | 〇 | スマホ× カメラ難 |
火星 | 明るく赤色に見える | -1.4等星(非常に明るい) | 〇 | 〇 | 〇 | スマホOK カメラOK |
惑星パレードの写真を撮ってみよう
1枚の写真に7つの惑星を納めるには、超広角レンズが必要です。
西の空から東の空まで180度の視界がなければなりません。
<スマホの場合>
スマホで180度撮れる機能が備わっていれば問題ありません。
2022年現在そのようなスマホは少ないように思います。
ですので、2枚か3枚に小分けをして撮るしかありません。
後で小分けして撮った写真を1枚に合成(モザイク合成)するアプリがあれば可能です。
<カメラの場合>
一眼レフで魚眼レンズがあれば1枚で撮ることはできます。
ない場合はスマホと同じく小分けして取るしかありません。
後でモザイク合成です。
天王星、海王星は映らないかもしれません。
写真を撮るときは、是非地上の景色も入れて撮影しましょう。
その方がモザイク合成をする時、位置合わせの目印になるからです。
まとめ
珍しい現象ですので、寒い時期ではありますが、ぜひ見てみましょう。
次回は数十年後ですので。