2024年下半期 おすすめの天文現象は何?

(2024年8月12日更新)

こんにちは、星空好きの皆さん!2024年下半期も珍しい天体現象が待っていますよ。空を仰ぎ見て、宇宙の不思議な世界にドキドキしませんか?。
この記事では、私がおすすめの2024年下半期の天文現象を紹介します。あなたと天文現象を繋ぎます。今年の天体観測計画にお役に立てていただければと思います。

2024年下半期 おすすめの天文現象

2023年下半期のおすすめ天文現象は流星群(流れ星)です。

流星が一晩に多く見られる夜です。詩的に言うと「星降る夜」です。

流星は明るいものから暗いものまで明るさはさまざまです。ですので、たくさんの流星を見るためにはできるだけ空が暗い方が良いです。つまり、街よりも郊外の暗いところ 、田舎町や山など、見晴らしのいい場所に行くと良いでしょう。加えて夜空を明るくしてしまう月は出ていないほうがいいです。

流星群は誰でもどこでも楽しめる天文現象です。天体望遠鏡や双眼鏡といった道具は必要ありません。肉眼で観察できます。これから紹介する流星群は2024年、月夜ではなく、明るくてたくさん流れる流星群です。

ペルセウス座流星群が極大

2024年8月12日深夜から13日明け方が一番の見頃になります。8月12日の夜、月が沈んだ頃に極大を迎えます。前後一週間は数が少ないですが見ることができます。
夏休みで盆休みと重なり、見に行きやすい時期でもあります。真夏なので、夜はそれほど寒くありません。また旅行先(海外でもOK)やキャンプ場で流れ星が楽しめそうです。気長にゆったりと空を見上げ、宇宙を感じましょう。
放射点(流星群が流れ始まめる点)は2024年8月13日午前2時で北東の方角、高度45°あたりです。

ペルセウス座流星群2024年
ペルセウス座流星群の放射点 (C)アストロアーツ ステラナビゲータ 東経135°北緯35° 2024年8月13日午前2時


ペルセウス座流星群を楽しく見るためのコツはこの記事をご参考ください。

ペルセウス座流星群を楽しく見る7つのコツ 2024

(2024年8月12日更新) 毎年夏休みのお盆の時期に ペルセウス座流星群についてのニュースが報道されます。流星とは流れ星のことです。空を見上げる、宇宙を感じるいい機会で…

その他の天文現象

流星群のほかにも天文現象があります。中には観察が難しかったり、双眼鏡や天体望遠鏡が必要な場合もあります。

彗星(ほうき星)

今年の彗星は(2024年7月現在)、肉眼で見ることができる明るい彗星は紫金山・アトラス彗星です。
ただ、突然に現れる彗星もあるので楽しみです。

  • 2024年9月~11月 C/2023 A3 紫金山・アトラス彗星が大接近
    すでに望遠鏡で尾が確認されており、今からかなり明るくなると期待させれる肉眼彗星です。
    10月初旬ごろまでは夜明け前の東の空の低い位置に見えます。
    10月中旬以降は日暮れ後すぐ西の空に見えます。
    双眼鏡があればよく見えるでしょう。

食(eclipse)

星同士が重なり合って、隠したり隠れたりする現象を「食」と言います。見かけの方向が全く同じ場合にしか発生しないため、珍しい現象と言えます。

今年の食は

  • 2024年8月10日 スピカ食
    20時ごろから21時ごろにかけて、半月前の月がおとめ座の1等星スピカを隠す恒星食が起こります。
    北海道、東北地方より南の地域で見ることができます。北海道、東北地方でも会合(rendezvous)が起きます。
    方角は西南西の空、高度10°です。肉眼で楽しむことができます。双眼鏡、天体望遠鏡があればなお良いです。
    見逃した方はクリスマス12月25日にどうぞ。
  • 2024年10月3日 金環日食(海外・南太平洋、チリ、アルゼンチン)
    日本では見ることができませんのでインターネットライブで楽しむが良いでしょう。
    日食ツアーなどを利用して行けば現地で見ることができます。
    ちなみに日本で次回見れる金環日食は2030年6月1日(土曜日)の夕方16:55です。場所は北海道です。
  • 2024年12月8日 土星食
    18時30分ごろから19時ごろにかけて、半月が土星を隠す土星食が起こります。
    東北地方から近畿・四国地方で見ることができます。月齢は7.1です。
    方角は南南西の空、高度45°です。双眼鏡、天体望遠鏡が必要です。
  • 2024年12月14日 プレアデス星団食
    3時ごろから5時ごろにかけて、月がプレアデス星団(M45、すばる)を隠す恒星食が起こります。
    北海道以外の日本各地で見ることができます。月齢は12.5です。
    方角は西北西の空、高度20°です。双眼鏡、天体望遠鏡が必要です。
  • 2024年12月25日 スピカ食
    3時ごろから4時ごろにかけて、下弦半月過ぎの月がおとめ座の1等星スピカを隠す恒星食が起こります。
    北海道以外の日本各地で見ることができます。月齢は23.5です。
    方角は南東の空、高度20°です。肉眼で楽しむことができます。双眼鏡、天体望遠鏡があればなお良いです。

なお、方向や高度は東経135°、北緯35°(日本のおへそ)での値となります。

会合(rendezvous)

見かけの方向がほぼ同じ場合で、星と星が接近しているように見える現象です。randezvous(ランデブー)とは男の子と女の子が時間と場所をきめておいて出会うことです。

今年の会合は

  • 2024年8月15日 火星と木星が大接近
    明け方東の空、明るい木星(-2.2等星)の左に赤い火星(0.8等星)が離角約0.5°で横並びに見えます
    ペルセウス座流星群の夜8月12日は少し離れて縦に並びます。
    肉眼で楽しむことができます。双眼鏡があればなお良いです。
  • 2024年11月5日 月と金星が並ぶ
    夕方西の空、 離角約5°
    肉眼で楽しむことができます。双眼鏡があればなお良いです。
  • 2024年12月5日 月と金星が並ぶ
    夕方西の空、離角約5°
    肉眼で楽しむことができます。双眼鏡があればなお良いです。

まとめ

誰でも気軽に観察できる天文現象を紹介しました。もし双眼鏡や天体望遠鏡を持っているなら、会合や彗星の観察、撮影などにチャレンジしてみてください。

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