【現状】金剛山ロープウェイ 2024年8月から撤去開始! 香南荘も?!
(2024年10月13日更新)
大阪府で唯一のロープウェイといえば、「金剛山ロープウェイ」です。現在運休中ですが、いよいよ撤去されることになりました。
この記事では、2024年から撤去工事が始まることになったロープウェイと香南荘の現状がどうなっているか、またそれに関連する情報をまとめました。また、記事の内容は一般に開示されている情報で2024年10月12日時点のものです。
この記事でわかること |
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・ロープウエイ撤去までの経緯がわかる ・撤去工事期間と現状(行程)と影響がわかる ・撤去後の影響がわかる |
金剛山ロープウェイの現状
金剛山ロープウェイは2019年3月から現在も運休中です。ロープウェイは千早駅(ふもと)~金剛山駅(山頂付近)までを約6分結びます。金剛山駅は標高1000m近くあり、山頂の金剛山1125mまで標高差約100mで山頂に到着します。小さなお子さんや年配の方でも気軽に山ハイキングが楽しめる交通機関でした。
千早赤阪村の村営で営業をしていましたが、駅舎の耐震強度不足のため運休し、その後民間への譲渡先を探し続けていました。譲渡先は見つからず、2024年8月にロープウェイおよび宿舎(香南荘)が撤去工事が開始されることになりました。
工事期間は2025年10月28日までです。工事時間帯は8:00から18:00です。
金剛登山ルートの1つである「香南荘尾根ルート」から見た金剛山駅の様子です。深緑色の車両が見えます。この場所は香南荘尾根ルートのケーブル支柱の真下にあたる場所です。
ロープウェイの現状
2024年10月現在、特に工事は開始されていないようです。
金剛山駅はシャッタがおろされ立入禁止のままです。秋でしたからススキがたくさん茂って穂を垂れていました。なんだか寂しい雰囲気です。
山頂付近(文殊中尾根ルート、寺谷ルート)の登山道分岐点あたりに有った「ロープウェイ」の案内板は撤去されました。
香南荘の現状
2024年10月現在、バリケードが張られ重機が搬入され工事が始まっています。ススキがもの悲しいなぁ・・・
ロープウェイ金剛山駅から香南荘まで歩いてみましょう。
金剛山ロープウェイの今後とその影響
金剛山ロープウェイの撤去工事に伴う影響をまとめてみました。
撤去工事中の影響
現時点で明確な工事工程は発表になっていませんが、2024年8月頃から2026年度の期間に行われます。宿舎(香南荘)の撤去も行われます。廃材の車両運搬に登山ルートである伏見峠(念仏坂)が利用されることが予想されます。また、登山道の香南荘尾根ルート、地蔵坂尾根ルートも支柱撤去のため通行止めになることが予想されます。
府民の森でおなじみの「ちはや園地」付近も何らかの交通規制が行われると予想されます。携帯電話基地局も先立って撤去されるということで、ちはや園地附近一帯は携帯電話が繋がらなくなります。
詳しい情報が入り次第、更新していきます。
香南荘尾根ルート
車両運搬に登山ルートである伏見峠(念仏坂)の橋の部分に黄色や緑の補強板が設置されています。
撤去後の影響
キャンプ場、ちはや園地、ちはや星と自然のミュージアムは残ります。ロープウェイはすでに2019年から運休になっているため、工事前後の影響はあまりないと考えています。ロープウェイや宿舎(香南荘)の跡地が有用に活用できることを期待しています。
まとめ
村営で1966年に開業して53年間活躍した大阪府で唯一のロープウェイですが、撤去されることはとても残念です。ロープウェイ復活を期待していた周辺の施設や事業主さんへの経済的影響が気になるところです。
初めまして、河内長野市に在住の者です。
貴重な情報をご提供いただき、ありがとうございます!
ロープウェイや金剛山を子供が小さい頃から家族でキャンプ、ソリ遊び、初日の出ハイクなどを楽しんできました。ロープウェイや香南荘が撤去されるのはとてもショックで辛いです。
河内長野市は自然というとても魅力的な観光資源を多く有している素晴らしい土地でありながら、それらを有効的に生かすことができずにわざわざ資金をつぎ込んでそれらを無くしていくことにはまったく経営能力や大阪府に訴える力のなさを痛感しています。
このままでは現存する他の施設も人口の減少とともにますます減ってゆくのかなと思います。
アウトドア愛好者が世界的に増加しているこの時期に何とかこの素晴らしい自然環境や農業、林業等をフル活用して河内長野を活性化できないものかと考えてしまいます。
そういう活動をされている方々がいらっしゃいましたらご紹介いただけないでしょうか。
コメントありがとうございます。河内長野市役所の中に「河内長野市自然環境保護協議会」という組織があります。
ロープウェイは村営ですので千早赤阪村、山頂は奈良の御所市です。両市村とも金剛山に関する公的な組織はまだ見つけられていません。