2023年 おすすめの天文現象は何?

(2024年7月29日更新)

天文観測で写真撮影

2022年は皆既月食があり、マスコミの報道の影響もあり盛り上がりました。さて2023年はどうでしょうか?
この記事では、私がおすすめの2023年の天文現象を紹介します。結論、2023年は2022年よりかなり地味です。。。
この記事では、あなたと天文現象を繋ぐ役割です。お役に立てていただければと思います。

2023年おすすめの天文現象

2023年のおすすめ天文現象は流星群(流れ星)です。

流星が一晩に多く見られる夜です。詩的に言うと「星降る夜」です。

流星は明るいものから暗いものまであります。ですので、たくさんの流星を見るためには空が暗い方が良いです。つまり、街よりも郊外の暗いところ 、田舎町や山など、見晴らしのいい場所に行くと良いでしょう。加えて夜空を明るくしてしまう月は出ていないほうがいいです。

流星群は誰でもどこでも楽しめる天文現象です。天体望遠鏡や双眼鏡といった道具は必要ありません。肉眼で観察できます。これから紹介する2つの流星群は2023年、月夜ではなく、明るくてたくさん流れる流星群です。

8月13日 ペルセウス座流星群が極大

8月13日深夜から14日明け方が一番の見頃になります。極大ですので、その前後一週間は数が少ないですが見ることができます。

夏休みで盆休みと重なり、見に行きやすい時期でもあります。真夏なので、夜はそれほど寒くありません。また旅行先(海外でもOK)やキャンプ場で流れ星が楽しめそうです。

気長にゆったりと空を見上げ、宇宙を感じましょう。

12月15日 ふたご座流星群が極大

12月14日の宵から15日の明け方が一番の見頃になります。月明かりの影響が全くない絶好の条件で、多くの流れ星が楽しめそうです。

旅行先(スキー場)や町を離れた郊外で肉眼で観察できます。天体望遠鏡や双眼鏡といった道具は必要ありません。寒い時期なので防寒対策をしっかりして夜空を眺めましょう。

その他の天文現象

流星群のほかにも天文現象があります。しかし、観察が難しかったり、天体望遠鏡が必要だったりするものです。

食(eclipse)

星同士が重なり合って、隠したり隠れたりする現象を「食」と言います。見かけの方向が全く同じ場合にしか発生しないため、珍しい現象と言えます。

今年の食は

  • 4月20日 部分日食
    食分0.15(ほんの少しかけるだけ)。見える場所は沖縄県南西諸島。
  • 9月21日 アンタレス食
    月がさそり座の1等星アンタレスを隠す。17時ごろから19時ごろ。双眼鏡、天体望遠鏡が必要。
  • 10月29日 部分月食
    最大食分は0.12(ほんの少しかけるだけ)。未明から明け方、西の低空で見れます。

会合(rendezvous)

見かけの方向がほぼ同じ場合で、星と星が接近しているように見える現象です。randezvous(ランデブー)とは男の子と女の子が時間と場所をきめておいて出会うことです。

今年の会合は

  • 2月下旬~3月上旬 金星と木星が大接近
    最接近は3月2日ごろで、0.5度まで近づきます。
    西の空。
    肉眼でも観察可能。
    天体望遠鏡があれば欠けた金星と木星の模様やガリレオ衛星が一視野に確認できるでしょう。
  • 3月24日 月と金星が大接近
    接近時は2.0度以下まで近づきます。時間かたつほど、つまり低空になるほど近づきます。
    西の空。
    肉眼でも観察可能。
    鹿児島や沖縄では西の超低空で、月が金星を隠す「金星食」が見られます。

彗星(ほうき星)

今のところ大きな彗星が地球にやってくる情報はズィーティーエフ彗星くらいです。
ただ、突然の地球訪問もあるので、楽しみです。
情報が入れは本サイトで紹介させていただきます。

今年の彗星は(2023年5月現在)

  • 1~2月 ズィーティーエフ彗星が接近
    5等台まで明るくなると予想されています。
    双眼鏡で確認はできそうです。
  • 2024年10月 C/2023 A3 彗星が大接近
    来年の話ですが、今からかなり明るくなると期待させれる肉眼彗星です。

まとめ

誰でも気軽に観察できる天文現象を紹介しました。もし望遠鏡を持っているなら、会合や彗星の観察、撮影などにチャレンジしてみてください。

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(2024年7月29日更新) 現在50代サラリーマン、アストロコミュニケータ、ホルン吹き、登山人。化学知識をもって天体世界を案内しています。楽器演奏と登山に共通する心理に…

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