ペルセウス座流星群を楽しく見る7つのコツ 2024

(2024年8月13日更新)

ペルセウス座流星群

毎年夏休みのお盆の時期に ペルセウス座流星群についてのニュースが報道されます。流星とは流れ星のことです。空を見上げる、宇宙を感じるいい機会ですので、自分の目で空を見上げてもらいたいものです。
この記事ではペルセウス座流星群を楽しく見るコツを紹介したいと思います。参考にしていただければ幸いです。

ペルセウス座流星群を楽しく見る7つのコツ

今年2024年は月明かりがない好条件の年にあたります。望遠鏡や双眼鏡といった高価な機材は必要なく、自分の目で見ることができます。 ちょうどお盆休みの時期と重なるので、帰省や旅行とあわせて楽しむことができます。コツを知っているだけで、楽にたくさんの流星が見え、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
楽しく見るコツとしては

  • 流星群が活発な時間帯に見る
  • 月明かりがない
  • できるだけ暗い場所で見る
  • 空がたくさん見える場所を選ぶ
  • 根気よく流れるのを待つ
  • 楽な姿勢で見る
  • 老眼鏡ではなく運転用眼鏡をかける

です。それでは 1つずつ解説していきます。

流星群が活発な時間帯に見る

流星群が流れる最も活発な時間帯は8月13日明け方と予想されています。夏は日の出が早く、朝4時頃には空がだんだん明るくなってきます。ですから、8月13日の0時~3時頃が夜ということになります。8月12日の夜から夜更かしして見るということになるでしょうか。
ペルセウス座流星群は8月12~14日あたりを中心に、前後2~3日は活発に流れます。8月13日以外の日でも数は減りますが、見ることができます。

月明かりがない

今年2024年は月明かりがない絶好の年になります。8月13日明け方の月齢は8.1で上弦の半月ですが、月没が8月12日の22時後のですから、月のない状態です。ちなみに、来年2025年は月齢19(満月過ぎた明るい月)ですので条件は良くないでしょう。

できるだけ暗い場所で見る

人工の明かりが少ない場所に行きましょう。
試しに、街灯の真下に立って空を見上げてみてください。街灯がまぶしすぎて空が見にくいことに気付きます。少し街灯から離れると星が見えてきます。流星は月や太陽のように明るくないので、できるだけ街灯の少ない安全な場所で見るのが良いです。街中の公園などは安全ですが、保安上、街灯がたくさんあります。街から離れて、田舎の公園や駐車場に行くのがおすすめです。

空がたくさん見える場所を選ぶ

流星群はある特定の方向に見えるのではなく、空全体どの方向にも現れます。ですから、空がたくさん見える場所の方が、見える確率が上がるということになります。高い建物や高い山、高い木があって空を塞いでいたとしたら、少しその場所から離れるか高い場所(例えば丘の上など)に移動しましょう。 
流星を見る時は空を一点凝視しないで、広い範囲を見渡すように見るようにしましょう。

根気よく流れるのを待つ

ペルセウス流星群は一般的に1時間あたり30~60個流れるとされています。ですから、平均すると2分に1つから2つは流れることになります。しかし、実際は不定期に流れるので、連続で2つ流れたり、同時に流れたりもします。またその逆で、ちっとも流れない時間が続いたりします。明るい流星が流れるとも限りませんし、見ていた方向と逆方向で流れていたりします。
人間の目が暗さになじむまでに5分かかるといいます。少なくとも30分は流れるのを待ちましょう。待っている間はスマートフォンを見ないことです。スマートフォンの画面の光を見てしまうと、目が暗さになじむまでにまた5分かかってしまうからです。

楽な姿勢で見る

根気よく待つには立って空を見上げてると首が痛くなります。車にひかれない、野獣に襲われない安全な場所にマットなどのクッションを敷いて、防虫対策もした上で寝転がって空を見るのがおすすめです。また、地面に寝るのが嫌な方はリクライニングチェアや折畳み式ベッドを使うのもよいでしょう。

老眼鏡ではなく運転用眼鏡をかける

老眼鏡は近くの物ははっきり見えますが、遠くの物はぼやけてよく見えません。流星は遠いところを流れるので、遠くの景色がよく見える眼鏡をかけましょう。 例えば、自動車の運転に使っている眼鏡は視力 0.7以上となっているので、流星をはっきり見ることができます。眼鏡をかけない方が遠くの景色がよく見える場合は、眼鏡を外して見るようにしましょう。

さらに楽しく見る「心得」

流星群を楽しく見るコツを紹介しました。さらに楽しく見る「心得」を2つ紹介します。

準備

1つ目は準備です。
具体的にはどこで見るかを下見(ロケハン)しておくことです。夜になってから場所を探すのは危険ですし、あたりも暗くてよくわかりません。昼間のうちに街灯の有無や障害物はないか、危険な箇所(がけのそば、水たまり、階段)がないか、トイレは近くにあるか、など周辺の環境を確認し、安全性をしておくことをおすすめします。遠くの郊外に出かけるなら自動車の移動時間や持ち物をチェックしておきましょう。 

LEDライトの簡単な工作

2つ目はLEDライトの簡単な工作です。
夜ですのでスマートフォンのライトをつけることがあると思います。その光はLED白色でまぶしく、自分や他の人にとって観測の邪魔になります。ですから、光を弱くするために目に優しい赤色のセロファンをライトの前に貼って、赤いLEDライトになるように工作しておきます。
スマートフォンに限らずLEDの懐中電灯にも赤色のセロファンを貼っていきましょう。赤いセロファンは100円ショップで売っています。
赤い光は最初暗いように思いますが、5分位暗いところにいると目が慣れて気になりませんよ。

流星を見る魅力

流星の輝きは一瞬。そしてその光を見たあなたにとって、本当に偶然の出来事。

「今ここ!」。

あなたは人間で脳があって色々考える生命体。一方流星は宇宙の塵であり脳は持たず、何も考えない。ただただ宇宙の物理法則に従い、永い時間宇宙を漂い、たまたま地球の大気と接触し、エネルギーによって光り輝く。そして燃え尽きて無くなっていく。

今、その流星の光を見たとき、何かを感じませんか。
流星の一生のように、その時その場所で、一生懸命であれば良いのではと思いませんか。

ほかの流星群の紹介-2024年では

ペルセウス座流星群を紹介しました。
他にもふたご座流星群やしぶんぎ座流星群があります。
2024年では、12月。三大流星群の1つ、ふたご座流星群です。12月4日~12月17日の間。ピークは12月15日未明。しかし今年はほぼ満月で流星が見にくい悪条件です。
2025年では、1月。三大流星群の1つ、しぶんぎ座流星群。ピークは2025年1月4日の未明。月がなく好条件です。

まとめ

流星と自分との出会いは、「一期一会」と思っています。
当日、晴れることを期待しています。

濃密-関連記事

2024年下半期 おすすめの天文現象は何?

(2024年8月13日更新) こんにちは、星空好きの皆さん!2024年下半期も珍しい天体現象が待っていますよ。空を仰ぎ見て、宇宙の不思議な世界にドキドキしませんか?。この記…

プロフィール

(2024年8月13日更新) 現在50代サラリーマン、アストロコミュニケータ、ホルン吹き、登山人。化学知識をもって天体世界を案内しています。楽器演奏と登山に共通する心理に…

お問い合わせ

(2024年8月13日更新) 関連記事話題の紫金山・アトラス彗星はどこに見える 2024年9月24日 2022年 惑星パレードは珍しい。見え方は 2022年12月24日 2022年 皆既…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です