皆既月食! スマホで上手に写真を撮るには

(2026年1月13日更新)

皆既月食

2026年3月3日、全国で皆既月食が観測できます。誰でも楽しめる天体ショーだからこそ、「スマホで手軽に写真を残したい」と思う方も多いのではないでしょうか。私自身、これまで皆既月食の観望会を主催してきました。
この記事では、その経験をもとに「スマホで皆既月食は撮れるのか?」についてまとめています。撮影に挑戦される方の参考になれば幸いです。

この記事でわかること
・スマホで月食が撮影できるかわかる
・具体的な撮影テクニックがわかる
・月と景色を撮影する方法があることがわかる
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スマホで上手に写真を撮るには

試しにお手持ちのスマホで月を撮ってみましょう。スマホを月に向けシャッターを押せば、月の写真を撮ることができます。すると次のことに気づきます。

  • 景色ははっきり映っているが月がボケている
  • 月が真っ白になっている
  • 月が丸くなく明るい部分が膨らんでいる
  • ブレている

がっかりされる方が多くいらっしゃいます。なぜでしょうか。

スマホで撮影した皆既月食
電車の高架線の間に点像で皆既中の月が写っています。非常に小さいです。
スマホで撮影した皆既月食
月の部分を切り取ってみました。実際の大きさです。明るい部分が膨らんでいます。

一言で言うと、月は小さくて明暗差が大きいことが理由です。個々について解決策を次のようにまとめました。

問題点対策
景色ははっきり映っているが月がボケているピントを月に合わせる。
月が真っ白になっているスマホの設定を変更する
月が丸くなく明るい部分が膨らんでいるスマホのカメラに望遠レンズをつける
ブレている三脚に固定して撮影する
セルフタイマーを利用する
スマホ撮影での問題点と対策

次に具体的な方法を説明します。

スマホで上手に写真を撮る具体的な方法

それでは撮影準備(セッティング)からシャッターを切るまでの作業を順に説明します。

スマホのカメラに望遠レンズをつける

もしスマホ用の望遠レンズを持っておられたら、スマホのレンズに装着します。落ちないようにしっかりと固定します。スマホのレンズに対して水平につけることが重要です。傾いて装着してしまうとピントにムラが出てしまいます。

光学ズームアップ機能を持ったスマホなら是非利用しましょう。電子ズームアップ機能は見かけ拡大されますが、画質が荒くなりますので避けたほうがよいでしょう。2024年以降の最近のiPhoneやGooglePixelは光学ズームアップ機能を持っているようです。仕様を確認しましょう。

発想転換で双眼鏡や望遠鏡を望遠レンズ代わりに使う方法があります。双眼鏡や望遠鏡に目を当てる部分(接眼部と呼びます)にスマホのレンズを密着させる方法です。スマホにレンズを付けるのではなく、レンズにスマホを付けるという逆の発想です。コリメート撮影と呼ばれている撮影方法です。

三脚に固定する

カメラ用の三脚を組み立てます。三脚にスマホ固定アダプタをカメラネジで固定します。最後にアダプターにスマホを固定します。
私が持っているアダプターは写真の通りです。スマホを横にして上下から挟み込む形式です。

スマホを固定させる方法

ピントを月に合わせる

三脚のネジで方向を調節しスマホカメラを月に向けます。月にピントを合わせます。ピントがあってもすぐボケてしまう場合は、オートフォーカスをオフにして、手動でピントを合わせます。

スマホの設定を変更する

月のうさぎの模様やクレーターが写っておらず真っ白になってしまっている。これを「白飛び」と呼びます。「白飛び」はシャッタースピードが長すぎるため光が集まりすぎて飽和している状態です。オートになってる場合はオートの設定をオフにして、手動でシャッタースピードを短くします。月のうさぎの模様やクレーターが写っていればOKです。また、最近のスマホにはHDR機能が付いています。HDR機能を使うと月の明暗差がフラットになって、白飛びが低減されます。お手軽にHDR機能を使って撮影するのもいいでしょう。

セルフタイマーを利用する

写真を撮る時に画面の撮影ボタンをタップします。タップの振動は少しであっても、撮像に影響します。スマホに触れることなく、シャッターを切る方法として自動シャッターがあります。スマホのカメラアプリの設定で自動シャッターを使用します。スタートを押してから10秒後にシャッターが切れるようにします。10秒は長いように感じるかもしれませんが、振動がなくなるまでちょっと長めに設定します。

トライアンドエラーでより良い写真を撮る

スマホの設定を自動ではなく手動設定で色々試してみることです。自分のスマホにあった最適な設定を見つけてください。
「月を撮影」→「画面で写真を確認」→「不具合を修正するために設定変更」→「月を撮影」
を繰り返して、最適化していきます。
月の出ている夜に試し撮りをして、どういった設定があるかを把握しておきましょう。月食当日に慌てないよう、準備しておきましょう。

動画撮影し後からラッキーショットを取り出す

ラッキーショットとは、たくさんの写真の中から偶然にもきれいに映っている写真を言います。写真をたくさん撮るのに効率がいい方法は動画撮影です。動画は写真の集まりです。例えば、手持ちで動画撮影しているとほとんどはぶれたりピントが合っていませんが、中にはうまく取れている写真があります。ラッキーショットを取り出す方法は
・動画編集ソフトを使ってコマ再生しながらラッキーショットを写真として保存する
・動画再生しながらラッキーショットの場面をスクリーンショットする
などがあります。

視点を変えた月食の撮影

視点を変えていろんな月食を撮影してみることを楽しむのもいいと思います。
スマホの良さは持ち運びが便利で、いつでもどこでもサッと撮影できることです。拡大撮影は得意ではありませんが広角で周りの景色と一緒に撮ることができます。月食撮影においては、いろいろ気を使う点が多いです。美しさを追求するあまりイライラするかもしれません。月の撮像の精度を求めず、月食撮影を楽しむのはどうでしょう。例えば

  • 絶景ポイントから景色と一緒に撮影する。
  • 普段の風景や人(自分)やお気に入りのグッズを視野に入れて撮影する。
  • 近くの景色にピントを合わせ、あえて月をボケさせて撮影する。
  • 車のライトを照明にして記念撮影する。

などなどです。

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まとめ

スマホで皆既月食を撮影することができます。三脚に固定して、ピントを月に合わせる。スマホの設定をオートではなくマニュアルで設定し、トライアンドエラーで何枚も撮影します。そしてその中からお気に入りの1枚を選びます。

おまけコーナー

いかがだったでしょうか。
スマホで上手に写真を撮るには少し根気がいりそうですね。スマホも年々進化しているのでもっと簡単に撮れる時代が来るかもしれません。今お持ちのスマホで自分が納得できる写真が撮れればハッピーではないでしょうか。あとは天気。晴れる事を祈るばかりです。
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