初めての金剛山 知っておくこと
(2025年10月31日更新)

金剛山は、豊富な登山ルートと「回数登山」で知られる関西屈指の人気の山です。関西にお住まいの方なら、一度はその名前を耳にされたことがあるのではないでしょうか。テレビやニュースで見聞きしたことはあっても、実際に登ったことがないという方も多いかもしれません。
「登ってみたいけど、一緒に行く相手がいない」「ひとりで山に行くのはちょっと不安」「登山そのものが初めてで、何から準備すればいいのか分からない」──そんな声をよく耳にします。金剛山は人気の山とはいえ、初めて訪れる方にとっては分からないことや不安なことがたくさんあります。
そこで、この記事では「初めて金剛山に登る前に知っておきたいポイント」を、できるだけ具体的にまとめました。アクセスや服装、装備、ルート選びなど、初登山の方にも分かりやすく解説しています。この記事が、あなたの金剛山デビューの後押しとなれば幸いです。
| この記事でわかること |
|---|
| ・初めての方向け山登りのルールがわかる ・金剛山に登るのによい季節がわかる ・初めての金剛登山のモデルコースがわかる |
初めての金剛山 知っておくこと
金剛山は有名な山ですが、自然の中にある山には変わりありません。つまり街中のレジャー施設とは異なり気を付ける点がいくつかあります。ですので、ある程度の情報収集が必要です。では、どんな情報が必要でしょうか。
- 山登りのルール
- どの季節に登るのがよいのか
- 交通アクセスはどうなのか
- 初心者用の登山口はどこか
- どれぐらいの時間で登れるのか
- どんな装備が必要なのか
- 山頂には何があるのか
といったところでしょうか。
山登りのルール
金剛山に限らず、山登りには基本的なルールがあります。それに加えて、金剛山独自の項目を付け足しました。
①計画に余裕を持ちましょう
朝から登山開始、15時に下山完了となるように計画しましょう。
11月~12月は意外と日の入りが早いです。金剛山の一番早い日は16時47分で日の入りです。
②食料や水は多めに持っていきましょう
万が一のトラブルに備えましょう。山頂に着いたら売店で不足した食料や水を買い足しましょう。
③転倒防止のため荷物はリュックにいれて両手をフリーにしておきましょう
その他に
・天候が急変することもあるためレインコート
・緊急時のためLEDライト
・スマホの電池の減りが早いためモバイルバッテリー
を持っていきましょう。
④自然を大切にしましょう
ゴミは持ち帰りましょう。
花や野草を取らない(写真に撮りましょう)。
樹木に落書きをしない。
登山道以外の道(いわゆる勝手道)はなるべく使わない。
用はそこらじゅうにするのではなく、トイレでしましょう。
指定された場所以外での火気は厳禁(たばこを含む)
⑤単独での登山は避けましょう
どうしてもひとりの場合は、晴れた日曜日の日中の人通りが多い登山道(千早本道や伏見峠)を選びましょう。
⑥体調を整えましょう
登山はスポーツととらえ、登山前日は早く床に就きましょう。
当日の朝、早めに起きて朝食をしっかりとりましょう。
⑦中止する勇気を持ちましょう
出発遅れや登山中に体力がなくなった場合は「命優先」で来た道を引き返しましょう。
どの季節に登るのがよいのか

初めての金剛山に行くならベストシーズンは春(4月中旬から梅雨入り)と秋(10月)です。安全のために晴れた日曜日の日中が良いでしょう。夏は最近の猛暑で熱中症の危険がありますし、冬は積雪するのでアイゼンのような装備が必要ですので、まずは春秋にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
交通アクセスはどうなのか
登山口へのアクセス手段は、主に自家用車、バスがあります。
自家用車の場合は千早赤阪村の場車場、水越峠の場車場、御所市の場車場があります。初めての金剛山に行くなら千早赤阪村の場車場よいです。なぜなら初心者向けの登山口があるからです。
バスの場合は、河内長野駅(南海バス)または富田林駅(金剛ふるさとバス)から乗車します。便数は河内長野駅(南海バス)の方が多いので、おすすめはこちらになります。詳しくは下のリンクからどうぞ。
山頂には何があるのか

山頂にはトイレ、売店、食堂、捺印場、ライブカメラ、休憩ベンチ、遊具、お寺(転法輪寺)などがあります。少し歩くと本当の山頂(1125m)の葛城神社があります。詳しくは下のリンクからどうぞ。
初めての金剛登山 モデルコースをご紹介
登山口までのアクセス方法(自家用車またはバス)によって金剛山の楽しみ方が違ってきます。そこでいろいろな情報がある中、具体的なモデルコースを2つ作ってみました。
観点は
・初めてでも安全で分かりやすいコース
・見どころがあり楽しめるコース
・季節は春の花の季節(5月)
とします。
モデルコース① 自家用車の場合
登山口に駐車して千早本道で登り、山頂で休憩した後、千早本道で下山するコースです。


・8時30分に駐車場に車を駐車
金剛登山口(千早本道口)バス停付近の駐車場
・9時千早本道から登山開始
・ゆっくり登って
・11時前山頂到着
・ライブカメラに映る
・山頂広場から大阪側の景色を見る
・休憩や昼食
・トイレをすます
・売店で不足分を補充
(捺印場でハンコを押してもらう)
・13時前下山開始
・千早本道をゆっくり下山して1時間
・14時頃に下山完了
・山麓で休憩
山の豆腐やモンベルで買い物
もぐらの寝床でコーヒータイム
・駐車場に到着
疲れている場合は車の中で仮眠
モデルコース② バスの場合
バス停「金剛登山口(千早本道口)」下車、千早本道で登り、山頂で休憩した後、葛城神社、ちはや園地を経て伏見道で下山するコースです。


・河内長野駅発8時過ぎの南海バス(4番乗り場)乗車
・バス停「金剛登山口(千早本道口)」下車
・9時に千早本道から登山開始
・ゆっくり登って
・11時前山頂到着
・ライブカメラに映る
・山頂広場から大阪側の景色を見る
・休憩や昼食
・トイレをすます
・売店で不足分を補充
(捺印場でハンコを押してもらう)
・12時30分出発
・葛城神社目指して少し登る
・葛城神社を拝殿
・ちはや園地目指して30分歩く
・13時すぎ、ちはや園地到着
休憩・トイレをすます
ミュージアム見学
自然観察
・14時再び下山開始
・ゆっくり下山して1時間
・15時頃に下山完了
・バスの出発時刻を確認し山麓で休憩
・バス停「金剛登山口(伏見峠口)」から乗車、河内長野駅へ

帰りの南海バスの時刻表です。
https://static.cld.navitime.jp/transfer-biz-storage/diagram/nankaibus/20251014/pdf/0271600_02.pdf
まとめ
金剛山が初馬手の方向けにモデルコースを紹介しました。登山のルールを知ったうえで、安全第一でチャレンジしていただきたいです。自然に癒やされて別の世界が広がるかもしれませんね。
おまけコーナー
いかがだったでしょうか。
私自身小学校の頃、耐寒訓練という行事で積雪時の金剛山に登ったことがあります。登山を本格的に始めたころ、ロープウェイは営業しておらず麓から登山する必要がありました。その時のコースはモデルコース②でバスで行きました。千早本道七合目ヘトヘトでしたが、みなさん挨拶してくれて勇気もらって山頂にたどり着きました。帰りは伏見峠を足ガクガクで下り、バスでは爆睡してました。とても懐かしいです。みなさんは初めての金剛登山はどのコースから行かれましたか。疲労度はどうでしたか。
意見などございましたらコメントに投稿お願います。


