ホルンの間違った思い込み 7選
(2026年1月21日更新)

吹部(吹奏楽部)に入部された中学生、高校生の方。ホルンのことがよくわからずに「間違った思い込み」をしていませんか。
私自身はアマチュアのホルン奏者です。当時はインターネットもなく、先輩からの指導がすべて「正」でした。今になって、勝手に思いこんでいた「間違った思い込み」があることに気づきます。
この記事では、私の中学生時代の経験をもとに、アマチュアの視点で「間違った思い込み」を紹介します。
記事を読んで、1つでも気付きを得れれば幸いです。また、ホルンをやめてしまった方に、ホルン再開のきっかけになればと思っています。
ホルンの「間違った思い込み」7選
間違った思い込みを6つ紹介します。
- 高価な楽器だときっと高音が楽に出る!
- マウスピースはアレキが最高!
- ホルンはメロディーが少ないのでつまらない
- なぜこんなに音を外すのだろう 嫌になってきた
- あまりマッピを押し付けて吹かないように
- 喉の奥を膨らませて吹けばいい音が出る!
- ブレスは一拍前に吸うように
高価な楽器だときっと高音が楽に出る!
「学校の楽器は古いから高音が出ないんだ」
「きっと値段の高い楽器を買えば、高音は楽に出るんだろうな」
これは大きな間違いでした。
高音を出すのは楽器ではなく、自分の唇の振動だからです。つまり高音を出すための技術不足や練習不足が原因です。
マウスピースはアレキが最高!
「楽器は世界最高峰のウィーンフィルが使っている楽器はアレキ(アレキサンダー)だ。」
「だからマウスピースもアレキサンダーが最高だ!」
これは大きな間違いでした。
マウスピースには「アメリカンシャンク」と「ヨーロピアンシャンク」という二つの形があります。ですので楽器とマウスピースには相性があります。
例えば、ヤマハの楽器にアレキのマウスピースを装着すると、差し込んだ部分がガタガタします。マウスピースが奥まではまっていない中途半端な状態です。これは、相性のあっていない組み合わせです。これでいい音が出るでしょうか?。マウスピースは自分の楽器と相性の良い組み合わせの中から、自分に合ったものを選ぶべきです。
そもそも、マウスピースをアレキにしたからといって、いい音が出るのは大きな勘違いでした。
いい音は自分の唇から発せられるものだからです。
ホルンはメロディーが少ないのでつまらない
「後打ちばかり」
「面白くないからほかの楽器に変わりたいわ」
メロディーがないと確かにつまらないです。
これは大きな勘違いでした。
それはたまたま、学生時代の合奏に使っていた楽曲に原因があります。例えばそれがスーザの行進曲だったかもしれません。世の中には、ホルンが大活躍する楽曲がたくさんあります。いろんな音楽を聴いて視野を広げましょう。
また、1人ではなく、ホルンのお友達と楽しむのはいかがでしょう。つまり和音(ハーモニー)を楽しむのです。曲の進行で和音のコードが変わります。メロディーには抑揚(よくよう)があります。メロディーをよく聞いて伴奏も和音で抑揚を付けるのです。そうしたら一体感を感じ楽しめます。一度やってみてはいかがでしょうか。あるいは他のパートのメロディーを集めて、InFに移調して譜面を作ってしまいます。するとメロディーばかりのソロ譜面が出来上がりますよ。
なぜこんなに音を外すのだろう 嫌になってきた
「なぜこんなに音を外すのだろう」
「嫌になってきた」
これは大きな間違いでした。
ホルンだからある程度仕方がないのです。ホルン最も難しい楽器、最も音を外しやすい楽器とも言われています。物理的にも、曲がりくねった長細い管を小さな吹き口で音程をコントロールしながら、はっきり発音するというのは難しい楽器です。だからといって音を外してばかりではよくはありません。「私は最も難しい楽器を演奏している」ことをモチベーションとして、より精度の高い演奏ができるよう努めたいものです。
あまりマッピを押し付けて吹かないように
「あまりマッピを押し付けて吹かないように」
「唇に丸い押し跡がつくのはいけない」
これは大きな間違いでした。
音を出すためにはある程度の唇への押し付け(プレスと呼びます)が必要です。逆に、プレスがゼロだとマウスピースの周りから息漏れを起こしてしまいます。高い音を吹くときは息のスピードがあがり、アパチュアが小さくなるので、液漏れをしないように強めのプレスは必須です。マウスピースの押し跡がついても気にしなくていいです。芯のある良い音が出れば全てが OKです。強くプレスしても歯は折れたりしません。
喉の奥を膨らませて吹けばいい音が出る!
「喉の奥を膨らませると豊かないい音がでるよ!」
「口内の容積を広くしたほうがいい」
これは大きな間違いでした。
これをすると次の3つのことができません。
①長い吹きのばし
②ハイトーン
③アクセントの付いた細かいタンギング
いずれも息のスピードが必要なためです。喉や口の容積は、「時と場合」で使い分ける必要があります。
ブレスは一拍前に吸うように
「ブレスはみんな同じタイミングでしましょう」
「1拍目から音がある場合は1つ前の小節の4拍目で一気に吸いましょう」
これは大きな間違いでした。
ブレスを合わせるメリットはあるでしょうか。気合や見た目はいいかもしれませんが、音楽的にどうでしょうが。個人差でブレスに時間がかかることもありますし、楽曲によっては同じタイミングで吸うメリットはあるのでしょうか。むしろブレスも音楽の流れの一環だと思うので吸うタイミングを強制する意味はないと感じています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
中学生の頃、ホルンのことがよくわからずに勝手に思っていたことを紹介しました。先輩から教わったこともありますが、それは正しいとは限らないし、正しいかどうかは個人の体や楽器の特性で変わってくるので答えは自分で見つけるものです。ここにあげた内1つでも気付きを得られれば幸いです。この他にも「間違った思い込み」があるかもしれません。
ありがとうございました。


