PC9801MML言語でアッチェレランドとトリルを表現してみた

(2024年2月28日更新)

PC9801のMML言語で音楽を奏でる

MML言語で記述した自身(グリーゼ)作曲の「作品55番の第3楽章」の一部をPC9801で演奏してみた 。

アッチェレランドとトリルについて

アッチェレランドとは、音楽のテンポを次第に早くすること。
トリルとは、ある音とその2度上または下の音とを急速に反復させるもの。

これをMML言語で表記するのは大変面倒くさいです。
具体的には、アッチェレランドは頻繁にテンポ指定コマンド(T)を指定します。音量は音量指定コマンド(@V) を指定します。

作品55番の第3楽章より

原譜と音源とMMLデータを公開いたします。なお、音源は1990年ぐらいのものですので、音質がよくありませんのでご勘弁を。

原譜

MML言語でPC9801OP55-3
作品55番の第3楽章より

音源

それでは 聴いてみましょう。グリーゼ作曲。作品55番の第3楽章より。演奏はPC-9801RA。

作品55番の第3楽章より

MMLデータ

いろいろな音色を使ってます。
・@0 「ハープシコード」
・@30「シンセサイザーベース」
・@45「クラビネット」
・@70「ファンキーなベースの音」
・@72「金属的な効果音1」
・@73「金属的な効果音2」

"1307","ホウベン登場",27,3,0
01 "MBt65@45@v105q8o5lr2r4","MB@70@v100q6r2l8o4ff","MB@0@v100q7o3l8ddl4dl8dd"
02 "t70r2l8aa","r2ff","ddl4dl8dd"
03 "t75l2gl4f","r2r4","ddl4dl8dd"
04 "t80l2el8aa","r2ff","ccl4cl8c#d"
05 "t85l2gl4f","r2r4","ddl4dl8dd"
06 "t90l2el8b-b-","r2gg","ccl4c#l8dd"
07 "t95l2a-l4g","r2r4","ddl4dl8dd"
08 "t100l2fl8b-b-","r2gg","ddl4dl8dd"
09 "t105l2a-l4g","r2r4","ddl4dl8dd"
10 "t110l4f>l12cccl4<b-","@30@v105l4<a>r4@70@v100l8gg","ddl4cl8dd"
11 "t115l2a-l4g","@30@v105l4<g>r4@70@v100l8>cc<","ccl4cl8cc"
12 "t120l4f>l12cccl4<b-","@30@v105l4<a>r4@70@v100l8gg","ddl4cl8dd"
13 "t125l2a-l4g","@30@v105l4<g>r4@70@v100l8>cc<","ccl4cl8cc"
14 "t130l8fl64f#ga-ab-b>cc#l12dddl4c","@30@v105l4<a>r4@70@v100l8gg","ddl4dl8cc"
15 "t135l4<b-.l8al8gl64f#ga-ab-b>cc#","@30@v105l4<g>r4@70@v105l8>dd<","ddl4dl8ee"
16 "t140l12dddl4c<b-","@30@v105l4<f>r4@70@v105l8>gg<","ddl4cl8dd"
17 "t150r8l8aq7@v111l4ga","@30@v105l4<f>q8@72@v110ef","ddl4cl8cc"
18 "t160l4b-.b-.","gf#f","@v102ddl4dl8dd"
19 "t170l8b-b-l16gab->c<b->c<l8b-","@70@v105q6>l8gg@30@v105l4<<g>>@70@v105l8gg","ddl4dl8dd"
20 "t180r8l8al4ga","@30@v105l4<<l4f>q8@72@v110ef","ddl4cl8dd"
21 "t190l4b-.b-l8b-","gf#f","ddl4dl8dd"
22 "t200l8b-b-l16gab->cddc#c#","q6@70@v105>l8gg@30@v105l4<<g>>@70@v105l8gg","ddl4dl8dc#"
23 "@v109q8l16dd-dd-dd-dd-dd-dd-","@30@v105l8<<g>@70@v105q8l64fga-b->cdef@v110q6l8gg@30@v105l8<<g>@70@v105q8l64fga-b->cdef","ddl4gl8dd"
24 "dd-dd-dd-dd-dd-dd-","@v110q6l8gg@30@v105l8<<g>@70@v105q8l64fga-b->cdef@v110q6l8gg","ddl4gl8dd"
25 "dd-dd-dd-dd-dd-dd-","@30@v105l4<<b->r8@70@v105q8l64fga-b->cdef@v110q6l8gg","ddl4el8fg"
26 "q7@v112l8<abl2>c","@30@v105l4<<a>r8@70@v105q8l64fga-b->cdef@v110q6l8gg","eer8@73@v105e-e-e-"
27 "q8l16cdefq7l8gr8@v115l8gg","@30@v105l4<<g>l8d@70@v105q8l64fga-b->cdef@v110q6l8gg","@0@v100ggl4a-l8dd"

1行目はヘッダですので、実際の音楽データは2行目以降になります。

まとめ

テンポや音量の指定は面倒ですが、その代わりに自由度があります。
音楽を言語化表現できる言語がMMLです。

こんな感じで、ほかのオリジナル作品やプログラムしたものなど、ソースを公開していきます。

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(2024年2月28日更新) 現在50代サラリーマン、アストロコミュニケータ、ホルン吹き、登山人。化学知識をもって天体世界を案内しています。楽器演奏と登山に共通する心理に…

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